悲しそうに歌う彼女とあられ雲
会社員だったころ、まったく辞職するきっかけがなかった。
とても辞めたかった訳ではないから。
チームで働く気持ちがないのかもしれない。
面倒くさくなって、ある時、しっかり辞めさせてくださいと話した。
そんな日に限って、普通はちょっと気難しいと思っていたKさんが、声をかけてきてくれた。
話の中で、自分の事情を知る余地もないKさんが「今の仕事、しんどいよね。おまえはもうちょいやれると思うよ。」と言ってきた。
悲しくて泣きそうになった。
私は、その日の帰りに、会社に辞職を無かったことにしてもらった。
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